◼️挨拶をする主なタイミング
喪主が挨拶をするのは、一般的に僧侶が退場した直後です。
これは、参列者へ感謝の気持ちを伝え、式を締めくくる役割があるためです。
加えて、
受付開始前の受付担当者へ
式前の僧侶や斎場担当者へ
など、個別の挨拶の機会も複数あります。
それぞれのタイミング、また対象に合わせた適切な挨拶が求められます。

■挨拶の内容と構成
喪主の挨拶は、1〜3分ほどが適切です。長すぎると負担になり、短すぎると心が伝わりにくくなるため、以下の流れで組み立てると話しやすくなります。
1. 自己紹介
2. 参列のお礼
3. 生前のお礼
4. 故人の思い出話
5. 最後の挨拶(今後のお願いなど)
自己紹介では、あなたと故人の生前の関係性を説明します。「参列のお礼」では弔問のお礼を、「生前のお礼」では生前の故人と関わってくれたことのお礼を伝えてください。
それを踏まえた上で、「故人の思い出話」では、故人ならではのエピソードをひとつ紹介します。「最後の挨拶」では、喪主や遺族の今後と、変わらぬ力添えをお願いする形でまとめると良いでしょう。
ある程度定型文を使っても構いませんが、できる範囲で言葉を自分の気持ちに置き換えると、より温かい挨拶になります。「うまい表現をしよう」「立派な挨拶にしよう」と工夫を凝らし借り物の内容を述べるよりも、素直な気持ちを伝えた方が参列者にも感謝が伝わりやすいからです。
■忌み言葉(避けたい表現)
葬儀では、不幸や不吉を連想させる言葉は避けます。
例)
・「死ぬ」「消える」「枯れる」
・「いよいよ」「次々」など繰り返す言葉
・「四」「九」など不吉とされる数字
また、宗教ごとに使わない方が良い言葉もあります。
・仏教: 「迷う」「浮かばれない」など成仏を妨げる表現
・神道: 「冥福」「供養」など神道にはない概念の言葉
・キリスト教・浄土真宗: 「冥福」は用いない
特に注意を払いたいのが、「忌み言葉」です。なぜかというと、死後の行く末については宗教や宗派ごとに考え方が異なるため、気を配る必要があるからです。
仏教の葬儀や告別式では、「浮かばれない」「迷う」といった表現は使用すべきではありません。これは、故人の成仏がうまくいかないように感じ取れてしまうからです。
同じように、神道の葬儀や告別式の場合は、「供養」や「冥福」という表現の使用は避けましょう。神道の考え方では、人は死後、この世にとどまって守護神となっていくため、そもそも「供養」や「冥福」という概念が存在しないためです。
特に迷うときは、葬祭業者に文面を確認してもらうと安心です。
【まとめ】
喪主の挨拶は参列者へ感謝を伝え、葬儀を締めくくる大切な時間です。話す順序をあらかじめ考えておくことで落ち着いて臨むことができ、宗教や場に応じた言葉選びを心がければ、あたたかく丁寧な挨拶になります。
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